思い出を抱きしめながら 僕たちは歩いてゆくよ


5年ぶりに大阪に行ってきました!



ワクワク学校でライブの日程を初めて見たあのとき、瞬間的に木曜日の公演を探してた。いつもならあるはずの東京が…ない。うそ、まって、他にどこか……あった。11月27日、大阪、木曜日。見つけた瞬間から、この公演に賭けるって覚悟した。躊躇も迷いも一切無かった。
ずっと、一緒にあらしを応援してきた友人がいます。「相方」なんて名前で括った覚えはないし、全ての景色を一緒に見てきたわけじゃない。それなのにいつの間にか、どんな景色も一緒に見たいと思うようになっていた。きっと、楽しかったんです。だって、5年前の大阪もあんなに楽しかった。だけど、ずっと楽しいだけではいられなくて。あのときはただの子どもだったわたしたちも、こんなに大人になった。だから、一緒に同じ景色を見られるのは、もしかしたら今年が最後かもしれない。そう思ったら、彼女が確実に行ける唯一の日に思いを託す以外の選択肢はありませんでした。
それでも神様はそんなに優しくはなく、見事に撃沈。だけど最後まで諦めたくはなかった。どっちにしろ旅行は行きたいねって話もしていたし、だったら大阪、行っちゃう?って。二つ返事だった。そこには勇気も覚悟もなかった。なんていうか、それが自然な選択だったから。
そして現実はやっぱり甘くなかった。あらしはあんなに近くにいるのに、こんなにも遠いなんて。ドンドンと響く音が、こんなに空しく聞こえるのは初めてだった。終了の知らせが流れてきて、夢の時間が過ぎ去るあまりの早さにびっくりした。あんなにずうっと、ひたすらに探し続けていた空間。それが始まってしまえば、こんなすぐに終わってしまうんだなあ。夢の時間は、なんてあっけないんだろう。
そんなことを思ったりもしたんだけど、8時間立ち続けて時計が18時を回ったとき、わたしたちは笑ってた。たぶん、なんかくだらないことでも言ってたと思う。それは強がりでもなんでもなくて、やっぱりそれがわたしたちにとっての自然な流れだった。悲しかったし、悔しかったし、なんとしてでも2人であらしに会いに行きたかった。だけどだめだったね、ってやるせない気持ちを言葉にせずとも共有して、しゃぶしゃぶ食べようぜ!ってなるのが、わたしたちらしいなって自分で思います。
5年ぶりの大阪旅行の感想を綴るなら、ただひたすらに楽しかったです。べスアでぎゃーぎゃー騒いだあとにメリークリスマスで〆たのはいい思い出。彼女の白いニットの好みはだいぶ把握したし*1、パブロの歌に洗脳されかけたり、遠征行くたび一緒に大浴場入ってんなーと思ったり。短かったけど今年も一緒に旅行いけて良かった。
もうきっと、違うベクトル向いてるんだろうなって感じる旅でもあって。変わっていくのはやっぱりさびしいです。でもせっかく前に進んでるのに、わたしが駄々こねていても仕方ない。seasonの歌詞が頭をかけめぐります。その思いは、まさしく誰のためでもないんだよね。だからせめて邪魔をしないように、わたしは残り少ないモラトリアムの中で思い出を抱きしめていようと思うよ。
ぽぷこんで札幌に行った時の気持ちを、わたしはどれだけ分かってあげられていたんだろう。来年からはどうなるか分からないけれど、自然な成り行きを受け入れて進んでいけたらいいな。いちいち引っかかっているようじゃ、それは本末転倒なんです。好きなものに対しては、正のパワーでぶつかっていきたいから。
いろいろ経て、思う。あー、あらしに会いたいなー!次があるなら1人になるけど、後悔はしたくないので東京も最後まであがきます。いろんな人のたくさんの優しさに触れて、2011年のあのときの気持ちを思い出したよ。あのときも、いまも、大体おなじようなことを思ってる。チケットのある子は、あらしに会えるっていう幸せだけをいっぱいいっぱい詰め込んで会場に向かえばそれでいいんだよ。あらしと同じ時間を過ごした幸せだけで胸をいっぱいにして、これからの毎日を過ごしていけばそれでいいんだよ。それなのに、わたしなんかのことを少しでも気にかけてくれて本当に本当にありがとうって気持ちでいっぱいです。
毎週末、それも結構な日程でコンサートやってくれるってほんとすごいな、ありがたいことだな、って改めて噛みしめてます。たこやき屋さんの店長とアルバイトのリアルファンタジーを拝めるのもツアーならではです。チケットなくても、なんだかんだ毎週末を楽しみにしちゃってるんだからツアーっていいもんだよね!最後まで怪我なく、2014年を突っ走れますように。なむなむ。

*1:買い物した