We are walking on the road

Japonismコンに行ってきました。いつの話だよというツッコミは甘んじて受け入れます。あらしはファンに真っ向から問いを投げかけてくるからおもしろいなと思う。そしていつだってじぶんたちなりの答えをくれるから好きだなと思いました。出来すぎた、あまりにも出来すぎたコンサート。



◆OP
「今をどう生きる?」と投げかけるアニメ映像。外から見た日本がテーマのコンサートのOPがアニメとはじゅんくんらしい・・と思いつつ、初めはこのアニメーションの意味があまり咀嚼できなくて。最後の挨拶と、それからラストの曲を聴いてから、やっと合点がいった。5人がタイムスリップして先祖に対面するというアニメは、これからじぶんたちのルーツを探る3時間が始まるよという合図で。「今をどう生きる?」という言葉は私たちに投げかけられているのと同時にあらし自身に投げかけているものでもあって、この質問の答えはきちんと最後の挨拶とラストの曲で分かる仕組みになっていた。初めと終わりがきちんと1本の線で繋がっているコンサート。好きだ!!!

◆Sakura
「Japonism」と銘打たれ、"日本らしさ"を掲げてやってきた1年の集大成となるツアーの1曲目を担える曲はどう考えたってこれしかない。これテレビでの披露時もやってたかわかんないんだけど、Cメロ、にのあいの後ろで待機するとこでじゅんくんが半回転してるのが見えた瞬間、ああこれはライブなんだって実感した。正面からカメラに切り取られるだけじゃきっと見えないけれど、あらゆる角度からお客さんの目に晒される舞台では誰かの目にきっと映る。それを無意識レベルで自覚してパフォーマンスをしていること、そしてカメラの前ではなく舞台の上が本来の仕事場であるという意識を持っていること、これこそジャニーズらしさだと思った。

◆口上挨拶
これぞトンチキ…!!!とすっげテンションあがった!!!いや、じゅんくんはいたってまじめにやってるのよ。それを変だって笑うのがトンチキという意味ではないことをぜひご理解いただきたい。もともとはよくない言葉かもしれないけど、わたしにとってトンチキは最高の褒め言葉です。だって、音楽のライブで、口上だよ。口上は芝居の場でやるものっていうのが常識なんだから、常識で考えれば、音楽のライブで口上すんのっておかしいじゃん。でも、それがジャニーズのライブでやるとなると、おかしくないんだよ。ジャニーズに決まりなんてない。ジャニーズのステージってどこまでも自由なんです。常識という概念をとっぱらってしまうほどに自由な表現を見たり聞いたりしたとき、わたしはそれをトンチキと呼びます。トンチキなものを自らの手で創造できてしまう人なんて、とんだエンターテイナーだよ。そしてわたしはその頂点に立つのがひろむだと思っているし、じゃにーずはトンチキ事務所だからこそ愛しています。話ずれた。

◆miyabi-night
口上挨拶から一気にJaponismの世界観に持っていく流れ、うまいなー!アウトロで心の空のMV用の振り付けが使われていたのがとにかく嬉しかった!あの振り付けすっごい好きなのにMV用なのもったいないなって残念に思ってたから。いまでもアウトロ聞くたびにあれを踊ってるしょうくんの姿がフラッシュバックする。しょうくんすっげ似合ってる振り付けなんですよ・・しぬほどかっこよかったんですよ・・

◆トラメ〜青キミ
トラメのアレンジ振り付けかわいすぎてこんなかわいいみそじ越えのおっさんが存在しているはずがないと目をごしごしするレベルだった><ボキャ貧とか関係なくかわいいという言葉しかでてこないあーんかわいい。青キミは高所に怯えるしょうくんを楽しみにしていたんだけど、ものすごく絶好調でむしろ足さばきキレッキレで「なんだよかっこいいのかよ騙された!」ってしてたら、最後の挨拶でファンの盛り上がりに乗せられてそうなりましたって報告してくれた。コンサートはお客さん次第で50%にも120%にもなるし、かっこいい自担を見られるかどうかはファンの手にかかっているわけです。しょうくんはいつだってそれを教えてくれる。

◆挨拶
ごめん、これだけ。東京1223、しょうくんいつもの上のほー!やったあと、「男性陣調子はどうだ!男性陣調子はどうだ!女性陣調子はどうだ!女の子たち調子はどうだ!」と言っておられてわたしは軽率に一度しにました。お、おんなのこたちってあなたどこでそんなこと覚えてきたの?!?!ええ?!?!しょうくんには「女性」よりも「女の子」って言っててほしい永遠に。サクショウふぉーえばー。

◆Make a wish
「心の中にあるミチシルベ」で胸に手を当て、「君だけが辿り着ける場所へ」で足トントンしてステージを指し示し、「Believe ln your smile」でわたしたちに手を向けるしょうくんが、好きだよ。しょうくんがあいばくんの背後に近づいて最終的にちゅーちゅーとれいんやりだすさくらばワールド。永遠に2人で男子高校生の放課後ごっこやっててください。楽しそうで何より。

◆MUSIC
タップ音に赤ちゃんのよちよち靴の音を提案したのは誰?!?!もしもにのみやくんご本人が提案されているのだとしたら、わたしはこの期に及んでにのみやくんのニーズ察知力を甘く見ていたと謝らざるを得ない。セルフプロデュースでバブいを体現してしまうにのみやかずなり(32)おそろしい。ファンの黄色い声に包まれて嬉しそうにするにのみやくんに、わたしの奥に潜んでた庇護欲がばくはつした。なんだろう、なんていうか、結局かわいいんじゃん・・みたいな。地でかわいいんだけど、かわいいを意識的に作り出せるのがこの人の恐るべきかわいい力。かわいいは作れる。

◆Don't you love me?
赤いソファに寝転がるじゅんくんが現れた瞬間から舞台は幕を開けたのです。ただパルクールをしてみせるのではなくて、誰かに追われているという物語を設定する。そして登場のシーンと同じ、赤いソファに寝転がるシーンで物語は幕を閉じる。そしてその物語はスクリーンの中のTV画面に映し出されていて、最後はfinの文字→TVが消えるという演出。コンサートという物語の中に別の物語を生み出すという発想、やっぱりじゅんくんは根っからのエンターテイナーだとおもった。パルクールもね、障害をひょいひょいと越えていく姿は羽が生えているように軽やかなんだけど、その羽には努力の跡が見える。エンターテイメントは本気なくして成立しないって、じゅんくんを見てると伝わってくるよ。

◆イン・ザ・ルーム
ああ、このツアーってコンサートというより舞台なんだ、ってこの曲の演出で確信した。ジャニーズのルーツって、やっぱり舞台なんだよなあ。退廃的な色気をまといながらステージに座り込むにのみやくんにスポットライトがあたって、けだるく甘い"ルージュ"の一声が響き渡った瞬間、体に痺れが走った。こんな小説みたいな文章でしか表現できないくらいには、その一瞬だけで物語が出来上がってたんだよ。中段で柵にもたれかかるあいばさんと、ステージどまんなかでソファにどっしり構えるしょうくんと。そのただならぬ空気感に、固唾を飲んで見つめることしかできなかった。舞台特有の独特な緊張感。この5人の登場人物たち、ただ者じゃないぞ・・って感じで。そんでしょうくんの口から発される"uncontrollable"の異様なセクシーさにくらくらした。ああ、いつまでもこの世界観に溺れていたい。

◆マスカレード
ちょっと、物語のクライマックスが早すぎやしないか・・!とヒヤヒヤしたよね。もう何は無くとも最後の水演出に尽きると思うんだ。「ん?何か取り出した、あっウイスキーボトルだ!!あっ飲んだ!!!あああ吐き出したーーー!!!!!うおーーー!!!!!」・・この一連の流れのこうふん具合、言葉にできない。最高かよ!!!!!VIVAトンチキ!!!!!この演出は長いあいだジャニーズで生きてきたおおのさんにしかできなかったんだとおもう。だから、アルバムの中でいちばん「ジャニーズらしさ」を表していたこの曲の振り付け依頼をおおのさんに依頼したの、じゅんくんの意図がばっちりハマっていてプロデューサーとして大正解だったよね。おおのさんって、けっきょく生粋のジャニーズ人だったんだなあってしみじみした。高貴感のある青い衣装、粋に決めたボルサリーノ(風のハット)、スタンドマイク、ウイスキーボトル、飲まずに吐き出す水。何をとっても最高しかない。

◆愛を叫べ
しょうくんの「担当という言葉はあまり好きじゃないけど」という物議を醸した言葉の発端になった曲ですが、やっぱり自担と同じタイミングで手を挙げられるのは最高の喜びだね!ちょう楽しい。ごめんねしょうくん、わたし担当って言葉きらいじゃないんだ・・。担当って、特定のって意味じゃないよ。あいばくんファンだしじゅんくんファンだしにのみやくんファンだしおおのくんファンだししょうくんファンのあらしファンで、だけどいちばんにきみのことが好きだからわたしの自担はしょうくんしかいないんだよ!あっあと忘れちゃいけないのがしょうくんのちゅー顔大放出の件ね。ご機嫌だとちゅっちゅしてくれちゃうんだぜしょうくんは!(語弊ある)

◆Rolling Days
最初、スティックをドラムにバンって打ちつけるの。そんで鋭い目つきでこっち見て、ポッケに手つっこみながらまがおで階段降りてくんの。ふつうなら怖いって思うのかもしれないけど、そういう姿見て好きだって思うの、なんでだろうなあ。って考えたんだけど、たぶん、コンサートでしか見られない姿だからだ。スーツの下に隠した野生を今でも愛していて、その野生はファンだけのものってずっと信じているからだ。その野生がむきだしになったようなパフォーマンスだった。ファンの前ではずっと笑顔でいようとしないとこ、やっぱ好きだとおもった。あのパフォーマンスのすごいとこは、歌いながら、ラップしながら、ドラム叩いてるとこなんだよなー。初挑戦の人からしたらドラムだけでも相当難しいはずなのに、口では違うリズムを刻まなきゃいけない。しょうくんだからこそのソロだったね。ラップ、ドラム叩く緊張感の中でやってのけるから、息遣いとか含めてギリギリの精神状態から来る興奮みたいなのが表現されてて、えっちだったーーー!

◆Mr. FUNK
まず、衣装が好きでした。だぼっとしたパンツとだぼっとしたTシャツ!ほんっとなんでも似合うんだから!ティシューはパフォーマンスとしての完成度が高くて単純にすごかったよねえ、どきどきした。個人的な感想をこぼさせてもらうと(いやぜんぶ個人的な感想だけど)、ディスコスター様に引っ張られすぎてる感があって、もうちょっと違う感じをイメージしてたからそうきたかーっていう。おたくはいつだって新しいものを観たい欲深い生き物なのだよ。つぎはどんなあいばくんが観られるか楽しみにしてる!

◆FUNKY〜Bolero!
この2曲のためだけの衣装がしょうくん似合いすぎててキーッてなった。1人だけキャップに黒グローブ。この人、完全におたくのニーズ掴んだわ、、こういうのが好きなんだろ?って言われてる気がした、、。しょうくんがスクリーンに映った瞬間、一緒に入ったしょう担のお友だちと目を見合わせてヒィッ!てしたのおもしろかったwハケるときも音が切れる瞬間に腕をグッと上にあげて暗転するの、120%全力さくらいしょうって感じでめっちゃかっこよかったんだよ!ぼれろの末ズはちょっと正直意味わかんないくらいかわいかった。。だいごのロックポーズとか、まつけんさんばとか。ネタがじゅんくん仕込みで、にのちゃんが付き合ってあげてる感じがあってたまらんかった。。これぞ末ズ。あとね、ソロ前、スポットライト消えた瞬間に走ってハケるおおのさんを見た。ソロで和服で現れたとき、走っていた理由が分かったよ。1秒でも長くステージに立つという選択をしてくれていること、それは見えない努力で成り立っていること、忘れたくない。彼らはプロなのです。

◆暁
指の先の先まで神経のとおった踊りをするおおのさんだからこそ、マスクマジックがただのマジックにならずに魅せるショーになってた。マスクを1枚ずつ剥がしていくときの足の所作、指の美しさにうっとりした・・最後の1枚を剥がし終わって現れたおおのさんの姿は世界でいちばん「凜」という言葉が似合う人だったよ。。マスクマジックもよかったけど、でも何よりこのソロはおおのさんの振り付け・ダンスがほんとにほんとに素晴らしかった…!!!おおのさんが"縦"と"横"の直線に「和」を感じていることは心の空の振り付けをみて感じていたんだけど、"縦"と"横"と"曲線"をうまく融合させておおのさんの思う「和」の世界がどっぷり表現されたダンスになってた。。"縦""横"の直線が日本らしいなんて考えたことなかったんだけど、おおのさんの振り付けにはすごく納得感があって、おおのさんの目線を通して新しい「和」の姿を見せてもらった気がした。それって、アーティストとアーティストの作品を受け取る側の関係としてすごく正しくて。アーティストなおおのさんの姿をアイドルという鏡を通して受け取れるって、なんて贅沢なんだろう。

◆Japonesque
艶やかな和服を身にまとった5人が横並びに現れた瞬間、勝利を確信した。誰の勝利なのか何に対しての勝利なのかとか関係なく、ただただ圧倒的すぎる勝利だと思った。つ、つよすぎるよーーー!重そうな衣に包まれながら左右にゆらゆらと揺れる姿の色っぽさ。。5人がずっと一列なのがとにかく素晴らしかった。階段を一列で降りてくる姿になんでこんなに心が躍るんだろう?言葉では言い尽くせない絵面の美しさ。美しさって強さと同義なんだと体感させられた。言葉なんて蛇足でしかないから、とにかくパフォーマンスを見てほしいと思ってしまう1曲。

◆心の空〜SUNRISE日本
メインの見せどころがあって、終わった瞬間に流れ出すSUNRISEのイントロと、じゅんくんの「ラストスパートだ!」の声。これこそが原点回帰じゃないか。相変わらずにくいことするぜじゅんくんは。こういう何気ない、だけどすごく大事にしてることをメンバーもきちんと覚えていて、大事だって分かっていて、それを言葉にせずともファンに伝えてくれるとこ。変わんないよね、好きだよ。

◆挨拶〜僕らがつないでいく
挨拶と、最後の「僕らがつないでいく」を聞いて、あ〜そういうことかってすべての合点がいくような。綺麗な答え合わせだった。原点回帰。じぶんたちが今どこにいるのか。どんな歴史があって、今じぶんたちがここに立てているのか。たくさんの人たちが長い時間をかけて歩を進めつくってきた道の途中に、じぶんたちが立っていることを改めて認識するための時間。なぜ今そんなことをするのか?いちばん伝えたかったのは、その歴史を、続いてきた道を、僕らがつないでいくという覚悟。ずっと、ジャニーズらしくないことをって考えてきて。そうやってアングラで過ごしてきた5人が世の中に知られることになって。いままでより出来ることが増えたいま、選択したのがじゃにーずの歴史を継承することだったっていう事実に、胸が熱くならずにいられますか。それは、じゃにーずだからあらしでいられる、あらしでいられるからステージに立てる、テレビに出られる。言い方を変えれば、わたしたちが他の何でもない、じゃにーずであるあらしを愛しているということを、あらしは分かってるから。あらしが常にじぶんたちが求められていることをまっすぐに受け止めてきたからだよ。もうずっと、律儀な人たちなんです。かつて「じゃにーずくらい分かるよ馬鹿野郎」とわたしの好きな人が言っていたことを思い出す。そうやって野心を燃やしていたのは、いい意味でも悪い意味でもじゃにーずだから。なんだよね。そんな人たちが15年経って「きっといつか この道に戻るよ」とまっすぐ前を見て歌う姿を見られたのは、ファン冥利につきるってもんです。

じゃにーずじゃなければ、あらしじゃなければ、こんな気持ちになることないって今なら堂々と言える。じゃにーずだから、あらしだから、きみたちが好きだよ。じゃにーずであることに誇りを持って舞台に立つ5人を見届けられる未来があってよかった。そのためにきみたちが努力してきたことをちゃんと知ってるから。原点回帰したあとの次の一歩が、また楽しみです。