Are you happy?

「音」が血となり肉となり彼らの世界を完成させた一昨年の「THE DIGITALIAN」。その後、自分たちの「原点」を振り返ったうえで「今をどう生きる?」とファンそれから自らに正面切って問いかけた昨年の「Japonism」。それらを経て発表された2016年のアルバム、そのタイトルは「Are you Happy?」。あえて明確なコンセプトを決めずに、メンバー自身が「それぞれの思う今のあらし」を表現したというこのアルバム。一見ポピュラーなアルバムに見せかけつつ、2016年現在のあらしとして挑戦してるアルバムだなと思った。誰かに何かを問いかけるとき、問いかける側には一定の「覚悟」が必要で。じゅんくんは「"Are you ●●〜?の"Are you"の部分が重要なのであって、●●に入るワードは何だっていい」と言っていたんだよね。それってつまり端的に言うと「あんたはどうなの」って問いかけてるってことだと思うんだけど、そんなこと、「俺はこうだよ」っていう意思がないと問いかけに説得性が生まれない。その「俺はこうだ」っていう意思を、メンバーそれぞれが覚悟を持って表したアルバムなのだと、私はそう受け取りました。にのみやくん的に、これを「心中」と言います。はは、お気楽なようで重たくって、なんも考えてなさそうで大真面目、そういうとこほんと変わらないね。で、●●に入るワードは何でもいいと言いつつも、最終的に"Happy"というワードを選択したということは。彼ら自身の答えがそれだってことなんでしょう。いい作品作ってくれちゃったよなー、彼らからの問いかけ、私もしっかり応えなきゃなあ。

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おかえり

あらしが、8年ぶりにアリーナに帰ってきた。大好きなおともだちと4年ぶりに、一緒にあらしに会いに行ってきたよ。久々にアリーナで見たあらしは、少し肉付きのよくなった身体も含めて、なんとなく大きくなったように見えた。おともだちと最後に一緒に入った日はまだ学生だったわたしも、すっかり大人になってしまった。確実に時間が刻まれていく中で、何も変わらないなんてありえなくて。あらしとわたしを取り巻く環境は、もう、ほとんどすべてが変わったと思う。だけど、だけどね。あのころわたしが必死に見つめていた「その全てが僕をいつも僕に返してくれる」と歌う彼らの声を、わたしはまだ変わらずに信じたままでいます。そしてあらしは、そんなわたしたちの前に、「あの頃」の場所に、帰ってきてくれた。少し目じりに皺を増やしたその姿で。「あの頃」には、きっともう戻れないけれど。「ただいま」「おかえり」と言い合える場所がある、そうしてまた先の未来へ踏み出して行ける。それがいまはとても幸せだと感じた、2016年の夏の夜の記録です。

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We are walking on the road

Japonismコンに行ってきました。いつの話だよというツッコミは甘んじて受け入れます。あらしはファンに真っ向から問いを投げかけてくるからおもしろいなと思う。そしていつだってじぶんたちなりの答えをくれるから好きだなと思いました。出来すぎた、あまりにも出来すぎたコンサート。

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泥まみれの毎日だけど いまさら悩んだりはしない


落選の文字を見たときから、潔く諦める気持ちの整理はついていました。それは公演が始まって、さくらいくんがHip pop〜のchapter2をやったと知ったときも変わらなかった、はずだった。「後悔してない?」突然来たそのメッセージに、してないよってすぐに返すことができなかった。メッセージが来たのが15時ごろ、そしてその日の夜には宮城行きを決め*1次の日には新幹線に乗っているんだから、笑っちゃうよね。しょうくんの思いが言葉に音楽になって届けられる場に居合わせたい、その気持ちひとつで宮城に向かいました。超がつくほど出不精のわたしを、こんな簡単に動かすのはあらししかいないよ。仕事に追われてあらしのことまでまともに手を回せない日々が続いていたけど、やっぱりまだこんなに好きなんじゃんって改めて思わされた。


そんな始まりだったけれど、宮城行ってよかった。そう思わせてくれるコンサートをやってくれて、わたしはとてもうれしかったよ。そこには確信しかなかったけれど、ね。やっぱり、あの人たちが作り上げる空間はやさしい。装置のすごさとか、規模の大きさとか、そういうのは手段や結果でしかなくて。根底にあるのは、とびっきりのやさしさで。そんなことを、広い会場のまんなかにぎゅっと集まって、照明さえもほぼ使わずに果てない空を歌うあらしを見て、強く感じていました。その優しさに強く心を揺さぶられた、そんなコンサートでした。

*1:幸運にもお譲りしていただける方がすぐに見つかった。ありがたいことです

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キミの夢を見ていた

2014年、12月19日。わたしにとってはなんでもない1日になるだろうと思っていた日が、まさかこんな忘れられない1日になるなんて思ってもいなかった。あらしに会いたいって、ずっとずっと、実現させるための夢を見ていたはずなのに。それが叶った瞬間も、少し時間が経った今も、わたしはいまだに夢を見ている。そしてこれからも見続けるんだろうねって、そう思わせてくれるコンサートでした。そんな夢の記録。

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まだまだ世界は終わらない

もう1か月半も経つんだって、ハワイ。しょうくんも何度も口にしていたけれど、まさに夢みたいな時間でした。そのまま消えていってしまわないように、これからの未来に向かって前を向けるように、きちんと言葉に残しておこうと思います。改めて、あらし15周年おめでとうの気持ちと共に。

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