見えない角度で手を繋いできた

ぱひゅーむのライブに行ってきました。






いままで、光の海に照らされるステージはいくつも見てきたけれど、暗闇に照らされるステージは初めて見ました。
ぱひゅのライブはサイリウムが禁止なので、客席はまっくらなのです。ペンライトの光を体いっぱいに集めたようにステージで輝くアイドルの姿が好きだけど、自分たちだけがライトを一身に浴びてステージで踊るアイドルの姿も、それはそれは凄いものでした。暗闇がこれほど声援に代わるものか、と。ライトを浴びるということがこれほど責任感を伴うものなのか、と。ライトと暗闇と曲終わりの声援をしょいながら踊る3人は、紛れもなくアイドルでした。

ぱひゅのライブに行って気付いたことは、わたしはエンターテイメントが好きだということです。あらしに関しても同じなんだけど、わたしがアイドルのライブに行く一番の理由は、彼らに会いに行きたいからじゃない。彼らを近くで見たいからじゃない。彼らが造りあげるエンターテイメントを、パフォーマンスを、この目で見てこの肌で感じたいから。ぱひゅは、あーちゃん、のっち、ゆかちゃん、この3人こそがパフォーマーであって、ぱひゅ自体が動くエンターテイメントだと思った。映像や音楽が彼女たちのパフォーマンスを盛り上げいるというのはもちろん前提にして、何よりも3人がずうっと全力で踊り続けるその姿に心が動かされたの。

「JPN」というタイトルのアルバムを引っさげたツアー。中盤、あーちゃんが震災の関する話をわたしたちに投げかける時間があって。衣食住あってのエンターテイメントだけど、被災地に自分たちの歌を聞いて頑張っている人がいることを知って、私たちが歌うことが誰かの力になれるんだって知った、って。それをね、一生懸命じぶんの「言葉」で伝えようとするあーちゃんが、ぱひゅが、とっても好きだなあと思ったのね。わたしたちに伝えたいと思う気持ちが痛いほど届いた。何よりそれを言葉で伝えてくれたのが嬉しかった。

そんなこんなで、とーっても楽しかったなあ、ぱひゅライブ!何度も何度も「ありがとう」ってお辞儀をする3人がかわいくって愛しかったよう。あれだね、広島弁てかわいいね。