ほらね Touch the sky

でじたりあんを一通り聞いた感想!ライブの前と後では曲に対する印象が変わっちゃうから、ちゃんと残しておこうと思って。って言ってもいまのところチケットないんですけど^^でも絶対行くもんね!


1.Zero-G
最近は重厚な曲がリードやメインに来ることが多かったから、ちゃんとかっこいいのにかつ適度な軽さを併せ持つ曲がリードに選ばれたのが、2014年のあらしらしくていいなと思った。ソロの当て方が絶妙です。あいばくんにファルセットを割り当てた人、あらしそれぞれの声の活かし方をきちんと分かってる人なんだろうな。しょうくんにoh マッマッmy ladyを歌わせてくれたことには感謝しかない。「knock 軒並み knock you out」って、軽やかなノリで歌えちゃうあらしかっこいい。

2.Wonderful
おおのさんの歌声を持ってるって、グループとして最強の武器なんだなって改めて思わされた一曲。2曲目で既にぜんぜんデジタルじゃない…!ってびっくりしたけど、こういうアレンジは大好物です。ファルセットが似合うみそじグループに成長したあらしは、音楽の方向性としてもいい年の重ね方をしてるなと思います。声が高いってことを、うまく自分たちの強みに取り込んでることが分かる曲。

3.Tell me why
正直あんまり好みじゃない…って思いながら聞いてたら、罠に嵌められたようにラップにぶち抜かれた。楽曲の物語が加速していくための役割をしょうくんのラップが担っていることが嬉しくて仕方なくて、同時に目を見開いてしまうほど驚いた。取ってつけたようなラップではなくて、存在しなければ楽曲自体が成り立たないと思わせられるラップ。しょうくんも10周年あたりに言及していたけど、ここ数年あらしの楽曲としてのラップの立ち位置を考えていて。でも、この曲を聞いて分かった。わたしは、こういうのを待ってた。そして、あらしが楽曲においてラップをどんな風に捉えているのかも、このアルバムで見えた気がした。なんだ、何年経っても同じように、ラップもあらしの武器にする気満々なんじゃん!ああ、しみじみと嬉しいなあ。切ない歌に"a"で韻を踏んで、吐息をうまく使って。リリックの意味内容だけじゃないところで世界観を構成させていくしょうくんに脱帽しちゃう。あと、聞くたびに「ばかね…」にダメージをくらってます。ここだけ語尾の雰囲気が明らかに違う。リリックの語り手とは別人のセリフだってはっきり分かる。なんだよ、最高かよ………

3.Asterisk
アルバムの中でいちばん好きかもしれない。いわゆる"あらしPOP"を、うまくデジタルに落とし込んだ曲だと思います。明るい曲なのに胸がこんなにもぎゅっとするのはラップの仕業だよ。この曲でも上に書いたラップの立ち位置的なものを感じて、それがもう本当に嬉しくて、心の中で号泣した。しょうくんの声ってなんでこんなに力強いんだろう。しょうくんの言葉って、なんでこんなに心強いんだろう。結局、わたしはあらしが歌う底抜けに前向きで、なのにどこか泣きたくなってしまう曲が好きなんだな。あらしの突き抜けていく強さを感じる一曲。それを「光のシャワー」の一言で表現してみせるしょうくんが好きだ。

4.Imazing Crazy
「色のない無色透明さ」がおおのさんの歌声の特徴だってずっと思ってた。声そのものが雄弁だからこそ、その無色さを以って言葉の意味内容すら消し去ってしまうのがおおのさんの歌だって。そのイメージが、この曲でまるごと覆された。おおのさんの声に意味がある…!そこに意思が宿ってる…!って初めて聞いたときびっくりしてしまった。最近は振り付けとかでダンス面に注目されることが多かったけど、歌についても色々考えてるんだよね。おおのさんの可能性、今年34にしてまだまだ無限大だわ。だってあの「oh…stop.」聴きました?!?!"stop"のたった一言だけで聴き手にあらゆる想像を膨らませるボーカリストおおのさとしよ………!!!この15年で数々の単語を音に乗せて歌ってきたわけだけど、その中でここに来て「stop」が断トツのTOPに躍り出ました(何の)。もはやおおのさとしに歌われる"stop"に嫉妬。

5.GUTS!
ものすごい浮き具合(笑)このあいだJストのCM見てさ、当たり前だけどGUTS!とビタスイと誰も知らないの3曲流して宣伝してるわけじゃん。この3曲に表立たれると、ぜんっぜんアルバムのイメージに合わなくて違和感だったwライブではどう演出するんだろうか。やるよね?

6.Disco Star
よッ!スーパーアイドルあいばちゃん!!!ってにやにやしながら全力で叫びたい衝動に駆られる。おたくの血を滾らせるあいばくんは正義。「Angel!」なんて歌詞が最高にキマる人、この世にあいばくんか氣/志/團しかいないよ。恐るべし千葉力…。重ためのバラードを歌った翌年に、200%のアイドルソングを選ばずにはいられないあいばくんを愛してます。全力でふっふー!てやりたいよ!!!コンサート行かせて!!!

7.誰も知らない
曲順がそうさせるのかもしれないけど、意外としっくり来るからちゃんと飛ばさずに聞きたくなる。てゆっかハワイの影響が大きいと思うんだけど、この曲いいよね。笑

8.TRAP
初めて聴いたとき、こうふんしすぎてのぼせそうになった*1。正直この曲を聞いたときほどチケットがないことを恨んだ瞬間はない。だってかっこいいに決まってるじゃん!!!わあん!!!アルバムを一通り聴き終えたとき、いちばん最初にもう一度聴きたいって思ったのは実はこの曲でした。「THE DISITALIAN」ってタイトルを受けて、わたしが想像して求めていた曲はTRAPみたいな曲だったんだと思います。この曲があらしの楽曲リストに追加されることに対して喜びしか感じない。あらしの"かっこいい"の幅をまた一つ広げる曲になるといいな。しかもこれおおのさんが振り付けるんでしょ?いろんな意味で、パフォーマンスとしてどんな風に仕上がるのかが楽しみだし興味深いです。あ、あと、「I'll get you in the trap」のところを任されるしょうじゅんっていいよね…

9.STAY GOLD
初めて聞いたとき「じゅんくんかわいいな〜」ってとにかくにやにやしちゃって。それがなんでか分からなかったんだけど、ここに来てメロディがとてもストレートだったからかもしれない。いつもステージングを視野に入れたひねった曲を選んでる印象なんだけど、15年のタイミングで選んだ曲は歌詞もメロディもとてもまっすぐで。それがとてもじゅんくんらしくて、かわいいなあって思ったのかもしれない。なんかね、サビを聞いてると「永遠」って言葉が頭に思い浮かぶんだよね。それはたぶん歌詞に散りばめられた言葉たちから感じるものだけではなくて、この曲に乗せたじゅんくんの気持ち込みでそう感じるのかなあ。何年か経って、それこそあらしが過去を振り返るようなときが来たら、この曲を聞いてじんわり泣きたい。英単語はじゅんくんが考えた歌詞なんだろうけど、そこに"ELASE"があるのが凄いよね。じゅんくんがこの言葉を入れた意味を、しみじみ噛み締める。

10.Bittersweet
揺るがない今年ナンバーワンのあらしソング。シングルでこんなに好きだと思える曲を15周年のタイミングで出してくるあらし、強いわあ。シングルがいちばんきらっきらしてて最高!ってアイドルとして正解すぎるよ!

11.メリークリスマス
にのみやくんが創り出すPOPソングには信頼しかなかったけど、その信頼感がまたもや更新されてしまった。にのみやくんにはやっぱり高い音が似合うよ!ふだんはインドアでひとりが好きで年始から領収書の整理をしてるような人なのに、なんでにのみやくんはこんなにキラキラが似合うんだろね?ふしぎだ、アイドルの魔法だね。歌詞については、共作を選んだのが興味深いです。あらしがどんどんクリエイティブの幅を広げて行く中で、もうずっと前からクリエイティブにやってきた人が、ここに来ての共作。トレードマークみたいだった句読点の多用もなくなって、にのちゃん特有の歌詞の詰め込み感もなかった。これがもし小川さんの存在によるもので、それを見越してあえてにのちゃんが共作を選んだのだとしたら、それはにのちゃんが自らクリエイティブの段階を一歩上に高めようとしたんだなあと思うから。そこんとこどうなんだろう、教えてDJにのみや!それとにのあい的なアレだけど、わたしはどこにでもある唄の貴方(あんた)がにのみやくんの歌うあいばくんなんだと思い込んでるので、メリクリはにのあいソングなんかじゃない!…って思いたいのに、「帰り道は同じ」がどーーーしても邪魔をする。どうしてくれんのよ!なんでこのフレーズわざわざいれたのよ!教えてDJにのみや!

12.キミの夢を見ていた
ふつうに聞いたら恋愛ソングなのかな?偏ったわたしの脳では、あらしからファンに向けた歌にしか変換されなくて、聞いたときしみじみしてしまったよ〜。「時代はどこまで僕らを追いかけてくるだろう」って歌うあらしがなんか切なくて、心がきゅうっとしてしまった。あらしはよく楽曲にじぶんたちを重ねて気持ちを託すことでわたしたちにメッセージを伝えてくれるけど、でじたりあんの中ではこの曲がその役割なのかなあと思いました。デビューしたてのじゃにーずのカップリングみたいな、お家芸のメロディが安心する。

13.One Step
正直はじめて聞いたときは「あれ、また同じ曲?」ってなってしまって、似たような曲重ねてくるなあ…って思ってしまったんだけど。何度も聞いてたらちょっとずつ染み込んできて、良さが分かってきた。20代のときには歌えない、30越えた今だからこそ説得力をもって歌える歌だよね。ライブで歌うあらしを見たらじーんとしてしまうんだろうなあ。そんでもってWhistling:Sho Sakuraiにリアルに吹いた(笑)しやがれのタイミング良すぎるでしょうwじーんと来てた気持ち返してwww

14.Hey Yeah!
しょうくんてほんと貪欲に前向きだよねえ。あらゆる迷いとか葛藤を乗り越えて、何かが吹っ切れたように見えるいまのしょうくんにとてもよく似合う曲。実は初めて聞いたとき、ラップの部分で泣いてしまった。わたしこれまでもう何年も、しょうくんのこういうマイナスなことを受け入れた上で前を向くところに元気をもらってきて、そんなしょうくんの姿にじぶんを重ね合わせることで救われてきたんだよね。それを直球で「俺だって同じさ」って言われたら、もう降参だった。しょうくんは、わたしたちにとってじぶんがどんな存在なのか、よく分かってるんだろうなあ。なんかね、ペンの指す方向のchapter2を思い出すんだよね。つらくなったとき、ひとりで聞いて励ましてもらってきた曲。この曲も、そんな存在になる予感がしてる。

15.Hope in the darkness
あらし全員一致で早くから収録が決まっていたらしいアルバムラスト曲だけど、実はいまのところこれが一番しっくり来ていない(笑)聴いてると苦しくなってしまうというか。そんな神妙な声して、背負わなくてもいいんだよって言ってあげたくなってしまう。でもあらしがこの曲に込めたメッセージは痛いほど分かる。だからこそ、この曲がライブでどう化けるかが楽しみです。妥当にいけば本編ラストっぽいけど、壮大に終わっていく感じって去年と被るし、アルバムラストがそのまま本編ラストになることも無い気がするから、どうなるかなあ。あ、この曲はタイトルがいいよね。ひたすら明るいわけではなくて、闇の中に見える一筋の光だけを信じて、明日に向かっていく感じがすごくあらしらしいなと思う。「加減知らずの情熱だけを信じたなら」って歌詞が、すごくすごく好きです。

16.Take Off!!!!!
ああ、突き抜けたんだな、って。外野はもういない、あらしとわたしたちだけの世界に飛び出したんだなって。そんなふうに逆境を脱走したあらしなんて、無敵に決まってるじゃん!向かうところ敵なし、文字通りの無敵だよ。「波とセッション発祥」って、このタイミングで"あん時"を持ち出してくるの、ほんとずるい。「ほらね touch the sky」の"ほらね"って、"あん時"を知っている人たちに向けて言ってるんでしょう?「あん時には結構」だったのを「That's all」と言えるようになって、ずっとついてきてくれた人たちに"ほらね"って言ってみせるあらしがかっこよすぎるし、心の底から良かったねって思う。わたしは"あん時"を知らないけれど、ここにとにかく心が揺さぶられてしまう。しょうくんっていつも前を向いている人だけど、過去のことを絶対に忘れないんだよね。そういうところ、ほんと信頼してるんだよ。でもきっと、しょうくんが何度も繰り返すほど一番伝えたいことは、「Come in "now"」なんだよね。"滑走路"も昔のトルメンタの一節だけど、pastだけじゃなくて、「past and futureの滑走路」。過去を肯定して、今を大切にして、未来に向かって夢を見るしょうくんが、あらしが、ほんっとに好き。あとね、「地上の 飛行法」って歌詞がすごくあらしっぽいなーと思った。あらしはもともと羽根を持った天使たちなんかじゃなくて、地に足を付けて歩いてるふつうの人間なんだよね。でも、羽根がなくたって、地上からだって、飛べるんだよ。いつかの雑誌*2で上甲さんが言っていた、「足場は要らないのだ。あらしは空を往くのだから」という言葉を思い出したりした。そして、昔から変わらず、わたしたちのことを"同志"にいれてくれてありがとうね。ラブレター、しかと受け取りました。



初めて一通り聞き終えたときに思ったことは、あらしはどこまでも前向きな人たちだなあということ。そして、でじたりあんっていうわりにはとってもhumanだなあということ。そしたら、いろんな媒体でアルバムについて「15周年に立ち止まるんじゃなく前に進む姿勢を示したい」って言ってたり、「デジタルとヒューマンの融合がテーマ」だって言ってたりして、わたしあらしの思惑通りの反応しちゃってんじゃん…ってなりました。笑 聴いててね、感情がジェットコースターみたいにめまぐるしかったんだよね。かっこよくて、あったかくて、やさしくて、たのしくて、うれしくて、しあわせな気持ちになった。テイクオフして、自由に舞うあらしが好きだよ。どんなライブになるかなあ、楽しみだ!

*1:お風呂で聞いてたからね

*2:09年11月発売のぴあ